「うどんを捨てないで」と書かれた看板。ごみのポイ捨て注意かと思ったら、まさかのうどん指定です。
この写真を見て「どこにあるの?」「本当にうどんを捨てる人がいるの?」と気になった人もいるのではないでしょうか。場所は香川県綾川町の「山越うどん」です。
まずは、話題になった実際の看板の画像を見てみましょう。投稿された時期と、今回報じられた店主の説明、現在の状況を分けてまとめます。
絶対に香川県だとわかる道
— 謹製・ (@62178G) August 25, 2026
※上のX投稿が実際の看板写真です。記事のアイキャッチはAIによるイメージで、現地の風景を再現した写真ではありません。
「うどんを捨てないで」看板はどこ?香川・山越うどんの場所
看板があるのは、香川県綾歌郡綾川町羽床上602-2にある山越うどん。店の脇にある農業用水路について、食べ残しなどを流さないようお願いする掲示です。
写真を投稿したのは、Xユーザーの謹製さん(@62178G)。まいどなニュースの取材にも、旅行先で山越うどんを訪れたときに撮影したと答えています。
| 看板のある店 | 山越うどん(やまごえうどん) |
|---|---|
| 所在地 | 香川県綾歌郡綾川町羽床上602-2 |
| 注意している場所 | 店の脇の農業用水路 |
| 元のX投稿 | 2026年8月25日 |
| 今回の詳しい報道 | 2026年10月18日配信・集英社オンライン |
つまり、10月18日に新しい看板が設置された、というニュースではありません。以前からある看板の写真が注目され、その背景を取材した記事が今回配信されています。
山越うどんの看板画像には何と書いてある?「だし・吸い殻」も対象
写真では、コンクリートの壁沿いに水路があり、その壁に赤い見出しの注意書きが取り付けられています。冒頭は「お客様にお願い!!」。続けて、ここが大切な農業用水であることを伝え、うどんやだし、吸い殻などを捨てないよう呼びかけています。
目を引くのは、注意するものの最初にうどんが出てくるところ。初めて写真だけを見ると「うどんを持ったまま、この道を歩くの?」と不思議に感じますよね。
ただ、山越うどんは庭でも食事を楽しめる店です。食事をする場所と水路が近いという現地の事情を知ると、単なる言葉遊びではなく、具体的な困り事を伝える看板だとわかります。
山越うどんはなぜ看板を設置?店主が説明した食べ残しの問題
集英社オンラインの店主への取材によると、以前は水路のそばで食べる客もおり、食べ残しやだしを流す行為に悩まされていたそうです。注意の掲示は約25年前から始まり、現在の看板は約15年前に設置されたと説明しています。
残飯用のバケツを置いても改善しきれず、営業後に従業員が水路を掃除していたとのこと。流れた先でうどんが詰まったり、割り箸まで捨てられたりしたという話も紹介されています。
ここで大切なのは、水路は店の食べ残しを処理する場所ではなく、農業に使う水の通り道だということ。「水が流れているから大丈夫」ではなく、その先でも水を使う人がいるわけですね。
「うどんを捨てないで」看板の現在は?迷惑行為は減っている
同じ取材では、その後に食事用のベンチやテーブルが整い、分煙も進んだことで、ポイ捨ては減ったと伝えています。看板は現在も一つ残されているそうです。
また、10月11日配信のJタウンネットの記事では、撮影者が訪れた当時の水路は、ごみのないきれいな状態だったと紹介されています。看板が残っていることと、写真を撮った日にポイ捨てがあったことは、同じではないんですね。
写真のインパクトが強いだけに、今も毎日のように大量のうどんが捨てられていると思ってしまいそうですが、昔の苦労と現在の状況は分けて受け止めたいところです。
看板だけを見て店を責める話でも、香川の人全体のマナーに結びつける話でもありません。困った状況に対して、店が注意を伝え、食事環境も整えてきた経緯があるんですね。
山越うどんの看板への反応は?場所に気づく人や水路への疑問も
元のX投稿の返信欄には、看板から山越うどんだとすぐに気づいたという反応がありました。一方で、だしを捨ててはいけない理由がよくわからない、という趣旨の疑問も確認できます。
前者は知っている店の風景として楽しむ反応、後者は農業用水路がどんな役割を持つかという疑問です。同じ一枚でも、受け止めるポイントが違うのが面白いですね。
今回の写真は「香川らしい」で終わることもできますが、店主の説明まで読むと、食べる場所や片付け方を利用者に伝える難しさも見えてきます。ここで紹介したのは確認できた返信の一部で、利用客全体の意見を表すものではありません。
山越うどんはどんな店?「かまたま」の由来と営業情報
山越うどんの公式サイトによると、店はこの土地で80年以上前にうどんの玉卸製造から始まりました。「かまたま」は、常連客が玉子を持ち込んだことをきっかけに生まれたメニューだそうです。
公式サイトでも庭で食事を楽しめることを案内しています。話題の看板と一緒に、屋外でうどんを味わう店の雰囲気まで想像すると、写真の背景がもう少し身近になりますね。
山越うどんの営業時間・定休日は?訪問前に確認したいこと
| 営業時間 | 9:00〜13:30 |
|---|---|
| 定休日 | 日曜日・水曜日(ほか臨時休業あり) |
| 所在地 | 香川県綾歌郡綾川町羽床上602-2 |
| 席の予約 | 公式Q&Aでは予約不可 |
公式Q&Aでは、予想以上に来店客が多い場合は13時30分より前に終了することもあると案内しています。連休や祝日でも日曜日・水曜日は定休日なので、訪問する場合は営業日を確かめておきたいですね。
食べ終わったうどんやだしは水路へ流さず、店で案内されている片付け方に従いましょう。場所を訪ねるときも、看板の撮影が通行や食事の邪魔にならないようにしたいところです。
出典:謹製さんのX投稿(2026年8月25日)、集英社オンライン「水路にうどん・だしを捨てないで!」の取材記事(Yahoo!ニュース掲載・2026年10月18日)、まいどなニュースの投稿者への取材記事(2026年9月5日)、Jタウンネットの撮影者への取材記事(ライブドアニュース掲載・2026年10月11日)、山越うどん公式サイト「歴史」「アクセス」「Q&A」。2026年10月18日確認。現地取材は行っていません。


猫のひとこと
看板だけなら「さすが、うどん県」で笑っちゃう。
でも、その裏で片付けていた人の話まで聞くと、ちょっと見え方が変わるね。
……うどんは、流すより、すすりたい。